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2024 / 01 / 04  11:25

令和6年を迎えて

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は、顧問先様をはじめ関係各位の皆様におかれましても、格別なる

ご支援を賜り誠にありがとうございました。おかげさまをもちまして本年

も穏やかなる年を迎えることが出来ました。

 

毎年のことでございますが、年初のご挨拶かたがた昨年を少し振り返らせて

いただきますと、スポーツ界についてはWBCにおける日本代表の活躍を筆頭に

全般的に明るくそして元気を頂けるニュースが多かったように感じます。

他方、産業界においては、中古車ディーラー・自動車メーカー・損害保険会社・

芸能事務所等々名だたる大企業にて、挙句は教育の根幹を担う学校法人に至る

まで「不正」及び「隠ぺい」のオンパレードでありました。無論これらの事案

は、昨日今日にはじまったことではなく、言わば日本社会に脈々と根付き受け

継がれて参ったことであります。それが時代の流れとともに報道やSNS等に取

り上げられ、吊るしあげをうける機会が増えてきたゆえ余計目についておるの

かも知れません。当該事案について今般、私が懸念を抱いておるのは、これら

に至った方々の「不正」、「隠ぺい」に対する認識が大きく変わりつつあるの

ではないか?ということであります。元来、「不正」の多くは「見つからなけ

ればいい」、「自分だけでない。皆もやっていることだし」うんぬんと御託を

並べ、偏り、歪んだ利益追求を推し進めたことによるものでした。それゆえ、

一度、明るみに出ようものなら「一気に信用を失い、取り返しがつかなくなる」、

「己ら経営陣の恥になる」、「袋叩きにされ、晒し者となる」などの認識より、

至極当然に「隠ぺい」工作へ走ることとなっていったのではないでしょうか?

これまでも、これらのトップがはびこる組織においては自浄作用が働かぬことは

項として存在いたしておりました。しかし、現在大きく相違しておることは、

組織トップたる方々が、自らの行為を「恥ずべきもの」だとは思っておらず、

重ねて「己さえ良ければ相手はどうでも構わない」との思考すらもなく、もはや

自分のことだけを考えて、仕方なく役割をこなしているに過ぎないということに

あります。その結果、事実が拡散し、日に日に騒ぎが大きくなり、やがて収集が

つかなくなるまで何もせず、ようやく開いた釈明の場においても、自身が「何を、

どうしていきたいのか?」等の思い入れもなく、第三者委員会の名の下に集めら

れた他人へ丸投げする始末であります。

近年メディア媒体において、優先順位を付けられないトップが登場いたす機会が

増えております。人は万能ではありません。真っ先に自分の利益を考えることは、

ある意味当然のこととも言えます。ただし、その先で考慮することは、「相手方は

どうなのか?」いうことであります。相手に、その周囲に「メリットはあるのか?

無いのか?」「それで良いのか?悪いのか?」「仕方のないことなのか?」等々、と

考えを巡らしながら政策・戦略に落とし込み、皆に伝え、浸透させ、実行して結果に

表すことがトップの為すことであります。手間と時間をかけ自分のことだけを考えて

いるということは、本来、用いるべき思考回路を半分も稼働させておらず、それを自

覚することも出来なくなります。

トップの捉え方、考え方というものは、「自分の位置」、「相手や周囲の位置」を把握

し、己の立ち位置を見極め、やることを洗い出し、優先順位をもって事に臨むべく一つ

一つ答え導き出すものであります。その飽くなき反復を怠れば、組織力は衰退の一途

をたどり、多方面において多大なる損害を及ぼすことになります。

当社においても更なる飽くなき反復の下、本年もまた淡々粛々と歩を進めてまいる所存で

あります。何卒、皆様方の変わらぬご高配を賜れれば幸いにございます。

 

 「大地震」、「航空機事故」、いずれにおいても信じがたい大災害、事故にて幕を開ける

こととなった本年、末筆にて大変失礼とは存じますが、被害に遭われたご本人並びに関係者

の皆様に対し、謹んでお見舞い申し上げます。

 

                           令和6年1月

                           株式会社オー・イー・エヌPS

                                        加藤 二郎

2025.03.15 Saturday