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令和3年「年頭のご挨拶」
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、お取引先をはじめ皆様方より多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。
さて、コロナ禍が叫ばれはじめてから一年以上が経過いたし、収まる気配どころか益々猛威を増す
昨今、関係各位におかれましても、想像に余りある苦難の日々が続いておることと存じます。
多分に漏れず、当社でも影響を受けてはおりますが、業種並びに零細の性質上、幸いにも現在
まで大波を被らず参っております。但し、当社といたしましては、この大波はまだ序章に過ぎず、
これからがいよいよ本番との認識ゆえ、全く予断を許さない状況に変わりはございません。
今般の経済的なダメージを「リーマンショック」に例えられる専門家も多々いらっしゃいま
すが、私の拙い見解としては、コロナショックの場合、これらと大きく異なるのは、【フロー】
へのダメージはリーマン級を超えるものであることは否めずとも、【ストック】については、
遥かに軽いものに留まっておると思われます。その点において、今後、再び失われた20年が
再来するとは考えておりません。しかしながら、数年で元に戻るとの楽観的観測に立っておる
のでもなく、新元号に沸いた令和元年当初まで戻るのには、少なくとも5~10年単位の歳月を
要するものと思われます。
これからの中小・零細企業の多くが生き残りを図るため、いかに経済回復まで持ちこたえるか?
を念頭に、コストカットや業態転換など、ありとあらゆる政策、戦略を駆使されることでしょう。
また、「もしも」をより身近に痛感し、「内部留保」に走る企業も増えることでしょう。
それらの政策は、確かに間違いではありません。しかし、このような逆境時にこそ、
「そんな悠長なこと言ってる場合ではない」時にこそ、決して忘れてならないのは、
「あくなき人材育成」の継続であります。
この頃、生前よく名将たる野村克也氏が仰っていた言葉を思い出すことがございます。
「財を残して下」「仕事を残して中」「人を残して上」
本年当社では、顧問先及びお取引先様が今一度、人件費とはコストではなく、投資である
ことを再認識され、「人材資産」という【内部留保】無くしてコロナ禍を乗り切り、更に
その後の発展に繋げることなど到底できないことなのだと位置づけ、是非とも政策の一端
に加えていただけるよう尽力してまいる所存でございます。
皆様方には、何卒、変わらずのご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
令和3年1月4日
株式会社オー・イー・エヌPS
加藤 二郎