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2022 / 06 / 27  14:56

「第9期」事業年度を迎えるにあたって

 6月下旬より連日猛暑が続いたかと思えば、戻り梅雨での雨模様など

本格的な夏を前に、疲労の蓄積を感じつつある時節ではございますが、

皆様におかれましては相も変わらずのお忙しい日々をお過ごしのことと

存じます。

 当社におきましては、お陰様で去る7月4日をもちまして、第8期決算

の確定をいたし、無事第9期事業年度を迎えることとなりました。

これもひとえに日頃より関係各位様から頂戴いたしておりますご支援の

賜物でございます。ここに改めて感謝の意を表したく存じます。

 

  第8期事業年度を簡潔に言い表すなら「期首期末まで耐え凌ぐ一年」であった

と言えましょう。それは、単に財務的なものだけではなく、戦略的な側面において

も同様であり、いわば「次なる前進のための留まり」を否応なく強いられる結果で

ございました。但し、これらは今後の中長期の展望において当然に不可欠なもので

あることもまた否めず、第9期後半までを見据えて引き続き同一戦略を用いてまい

る所存であります。

 先日、元顧問先の方とお会いする機会を賜り、懐かしさもさることながらやはり

ご時世に違わず苦しい運営が続いておられるとのことで、多少ほっそりなさったよ

うにお見受けしたそのお姿に、外食産業の置かれておる現状の厳しさを改めて痛感

いたした次第であります。そして、その折お話しいただいた中の一つに「いま必要

なことはもう一度足元を見つめ直し、それぞれの戦い方について方向を見極めつつ

実施していくことと考えています。」との話題がございました。ここで仰る「それ

ぞれの戦い方」とは、企業活動に限らずいわゆる勝負を決する方法には、大きく分け

て「トーナメント方式」と「リーグ方式」のふた通りが存在する。それゆえに双方の

戦い方には自ずと違いが生じ、「それぞれに戦い方がある。」ということであります。

そして、これらはスポーツの大会などなら「トーナメント」なのか?「リーグ戦」

のか?との意識をしなくとも開催要項に照らせば一目瞭然のことであります。しかし、

一般社会においてはそうはいかず、見極めるための一考を要することとなります。ゆえ

に自分は現在、どちらの方式でどのような試合に挑むのか?も考慮せずに戦略を立て、

闇雲に戦った結果、望んだ成果が思ったほど得られない。ということがまま発生いたし

ます。 私は、この2つの方式の押さえるべき最も重要なポイントは「負けたら終わり

トーナメント戦」と「負けからはじまるリーグ戦」であることだと思っております。

どちらの戦い方にもそれぞれの厳しさ、苦しさ、大変さがございますが、ひとつ言え

とは、同等の戦略を用いて戦ったのでは望む結果をすべて得られる可能性が著しく低下

するのではないか?ということであります。それとも、そのようなことはなく、どちらも

同じで大した違いなどないものなのでしょうか。賛否が存するか?とも思いますが、私が

ここで申し上げたいことは、数値、非数値いずれの観点からも大変なこの側面において、

敢えて立ち止まることを選択し、戦略の練り直しを図るということはかなりの勇気と覚悟

のいる決断であり、更にそれらをこの状況下で視野におけるということは、非常に長けた

洞察力を要し、今後の展開について好転を予期させるご判断であるということであります。

 組織とは動いている(動き出す)時より留まる時によりエネルギーを消耗するものであり、

それは悪化する状況下であるほど一層加速して増していくものでもあります。かまわず動い

てい方が効率的で楽な場合も多いだけに、「適正に留まる」ということは非常に難しいこ

となのです。「理屈より」、「下手に考ええる」より「行動あるのみ」なことは、個々の動き

としては正しいことでありますが、組織における裏付けのない戦略は、説得力に欠け導く力を

大きく損じさせてしまいます。

 

 当社の本事業年度における指針は、これら英断に該当するものではございませんが、当期も

また、淡々と、そして粛々と、愚直に、半歩ずつ、前進し続ける所存でありますゆえ、どうか

変わらぬご指導並びにご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

                             令和4年7月吉日

                              株式会社オー・イー・エヌPS

                                  加藤 二郎

 

 

 

 

 

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